ドライアイ
最近、目が疲れやすいように感じます。
ごろごろした違和感もあるのですが。
自宅でも職場でもパソコンに囲まれた生活で、疲れ目や目のかすみに悩む人が増えている。 その原因は、目の使い過ぎではなくドライアイにあるのかもしれない。
下記のチェック項目のうち、あてはまるものが5つ以上あれば、ドライアイの可能性がある。
- 目が疲れやすい
- 白い目やにがでる
- 目がゴロゴロする
- 目の下のあたりが重い
- 目に乾燥感がある
- 目に不快感がある
- 目の奥が痛い
- 涙が出やすい
- かすんで見えることが多い
- 目がかゆい
- 以前よりも光がまぶしい
- 目が赤くなる
- 10秒以上、目を開けられない
症状が進行すると眼病の原因となるので、きちんとした対処と予防を心がけたい。
ドライアイとはどんな病気か?
ドライアイは、目が乾いて角膜(黒目)や結膜(白目)に障害(傷)が起こる疾患。 目の表面を保護している涙が減少し、涙の量や性質のバランスがくずれ、目の表面に傷ができてしまった状態をいう。
症状は人によってさまざまだが、主に目の乾き、ごろごろした違和感、充血、目の痛み、目の疲れなどがあげられる。 具体的には、朝起きて目が開けられない、目の奥が痛くてパソコンの画面を見るのがつらい、コンタクトレンズがつけられないなど。
しかしこれらの症状、初期の段階では気づきにくいことが多い。
ドライアイになる原因
涙は、目に欠かせない存在。 通常、涙腺から1日に約3mlの涙が分泌され、目の表面を覆い潤している。 これが外界の細菌や異物から目を保護すると同時に、角膜へ酸素や栄養素を運ぶ役目を果たしている。
そして、まばたきがその涙を運ぶ働きをしている。 常に目を涙で潤すためには、1分間に20〜30回程度のまばたきが必要だといわれている。
しかし、パソコンの画面や本などを見続けていると、まばたきの回数は無意識のうちに普段の1/4程度まで減少する。 まばたきの回数が減ると、目の隅々まで涙が行き渡らない。 このために目が乾き、ドライアイの症状が発生する。
冷暖房の効いた場所でも、乾燥した環境が涙の蒸発を早めるため、ドライアイの症状をさらに加速させる。 例え涙の分泌が正常でも、まばたきの回数が減れば同じことなので注意した方がいい。
ドライアイとコンタクトレンズ
そのほか、コンタクトレンズをしている人も注意が必要。 長時間の装着は角膜にフタをし続けることと同じ状態になり、涙の分泌能力が低下する。
新しい涙と古い涙の交換率は、コンタクトを使用していない場合に比べて、ハードレンズで約20%、ソフトレンズでは約3%とかなり低めになる。
さらに、コンタクトレンズは角膜の知覚をも低下させるため、涙の分泌能力が弱くなる。 通常よりも分泌量が少なければ、目の表面の乾燥を招くためにドライアイを引き起こしやすくなる。
眼科での検査
まず目の自覚症状の問診を行う。 その後、一般的には涙の分泌量や質を調べる検査を行う。 また、角膜や結膜の表面に傷がないか、目の表面がきれいに涙で覆われているかを検査する。
ほかに、血液検査などを行い、ドライアイを引き起こす原因が潜んでいないか調べる。 これは、全身症状のひとつとしてドライアイを起こす代表的な病気、シェーグレン症候群の可能性があるため。
シェーグレン症候群は、免疫の異常による病気で、主に40歳以上の女性に多く、涙腺や唾液腺が壊れて、目が渇く症状があらわれることがあるから。
ほかに、慢性関節リウマチ、膠原病、糖尿病などでもドライアイの症状を引き起こすことがある。 これらの病気ではないことを、最初に確かめることが必要。
ドライアイの治療方法
ドライアイは涙の量や性質の異常が原因。 一般的には涙の成分に近い人工涙液の目薬を使用する。 それと併用して、目の表面を保護する目薬も使う。
後者は、保水効果に優れたヒアルロン酸ナトリウムを主成分にしたものが多い。 市販の目薬よりも粘性があるため、目の表面にとどまりやすい。 その結果、効果的に傷を癒すことができる。 目薬を使っても違和感や痛みなどがある場合には、潤滑剤として眼軟膏を使用する。
薬局でも人工涙液が販売されているが、症状に合ったものが必要なので、必ず医師の診察を受けるようにした方がよい。
これらの治療でも十分な効果が得られない場合、涙点(目の内側にある涙の排出溝)を閉鎖して、涙を目の表面にとどめる治療をする。 この治療には、涙点にシリコン製の小さなプラグを差し込む方法や、涙点を縫い合わせる方法がある。
そのほか、まぶたを温める温熱療法、モイスチャーエイドという目の湿度を保つ装置を眼鏡につける方法もある。
日常での注意点や予防方法
冷暖房はドライアイ(症状)の悪化につながる。 冷暖房の風が目に直接当たらないようにしたり、加湿器を置いて目の乾燥を防ぐようにする。 タバコの煙も目を刺激するのでよくない。
また、目を酷使する人は、
- 意識的にまばたきの回数を増やす
- 一点を集中して見つめない
- 適度な休養(1時間につき15分程度)をとる
などを心がける。
テレビやパソコンの画面は、目の高さよりも低くすると目が乾きにくくなる。 普段はコンタクトレンズの人でも、長時間目を使う場合は、メガネに換えておくほうが無難。
その他、ブルーベリーに多く含まれるアントシアニジン配糖体を配合したサプリメントを普段から摂るのもよい。 眼球の毛細血管の抵抗力を高めて炎症を抑える働きがあるため、疲れ目などの予防に効果がある。
ドライアイは、目の表面の傷から炎症を起こしたり、視力の低下を招くことがある。 さらに、頭痛や肩こりなどの不調につながる。 気になる症状を感じたら、放っておかずに早めに眼科で診療したほうがよい。
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