ホーム病院、かかりつけ医とのつきあい方

かかりつけ医

かかりつけ医は居た方がいいのでしょうか。

いつでも元気に楽しく過ごしたいと思うのは当然のこと。 日頃の健康管理は大切だが、体の異変を感じたとき、適切な治療を受けるためには医療機関とのつき合い方を覚えておく必要がある。

大病院と個人診療所の特徴

大学病院・総合病院などの大病院と、個人の診療所にはそれぞれメリット、デメリットがある。

たとえば、大きな病院には最新の医療機器が揃い、その分野のエキスパートが最先端をもって治療にあたる。 しかし、病院の規模が大きければ大きいほど、受診までの待ち時間が長くなるケースが多い。

医療が細分化されているため、専門外の病気については相談に乗ってもらいにくい面がある。 また、受診のたびに同じ医師が診察してくれるとは限らない。

逆に個人の診療所なら、かかりつけ医として軽い体調不良や風邪などの病気を診てもらえる。 それだけではなく、年配者にとってはメンタル面でも支えになる。 また、自分以外の家族の症状についてなど、いろいろと相談に乗ってもらうことができる。

ただ、専門的な治療や入院が必要になった場合、その場で処置をしてすることができないことが多い。 しかし、その場合、適切な治療が受けられる病院を紹介するよう、ある程度連携ができている。

大病院で受診する科の選び方

大病院では、分野別に細かく診療する科が分けられているため、より専門的な治療が受けらる。 その反面、細分化されているせいで、受診すべき科がわかりにくいという人が多い。 この場合、その病院に「総合内科」があれば、まずはそこを受診した方が良い。

総合内科では体全体を診察するため、原因がはっきりしない症状や、複数の部位に対して不調を感じている場合などにも適切な診察を行っている。 さらなる検査等の必要があれば、ほかの科での診察を指示をしてくれる。

また、かかりつけ医がいる場合は、はじめにそこで受診してみるのもよい。 より詳しい検査や診察が必要な場合に、知り合いの専門医を紹介してもらえるため、あらかじめ病状にあった診療を受けることができる。

一番大切なのは、体の不調を感じたら、早めに病院で受診することにつきる。

かかりつけ医の役割とは

現在の日本では、専門医とかかりつけ医(家庭医)の位置づけが明確にされていない。 また、かかりつけ医を持たず、病気の症状に応じて専門医を受診する人が多い。

実は、長期に渡り、さまざまな角度から体全体を診察してくれる医師の存在は、大変重要である。 体質や過去の病歴、投薬歴などを把捉しているため、いざというとき適切な処置をしてもらえるからである。

具体的なかかりつけ医の役割は、以下の通り。

どんな病気でも診てくれる

どのような症状であっても、体の異変を感じたときすぐに診察し、病状に応じた治療をしてくれる。 健康な体を維持するためのアドバイスをしてくれる。

心の不安についても相談に乗ってくれる

体に異常が見つからなくても、不調が生じることは多い。 そうような場合、普段から信頼している医師に話を聞いてもらうことで症状が改善されることもある。

必要に応じて専門医を紹介してくれる

病状により、専門医の治療が必要だと判断した場合には、ふさわしい医療機関を紹介してくる。 病院が変わったとしても、かかりつけ医が患者の医療情報を正確に伝達する役割を担うため、新しい医師は治療に必要な態勢を迅速に整えることが可能。

女性(専門)外来とは

女性(専門)外来とは、その名の通り「女性のために作られた、女性医師による医療機関」のことである。

女性患者の中には、男性医師対して体の悩みを話しづらい、診てもらうのが恥ずかしいと感じている人が多い。 それを補うのが女性(専門)外来の役割である。

また、女性に多いホルモンバランスの乱れや、ストレスが引き起こす症状の中には、病気とは呼べないものも多い。 女性(専門)外来は、そんな女性にしか分からない症状を診ることができるため、診察を円滑に進める効果も期待できる。

さらに診察時に患者の話をじっくり聞くことが重視され、症状や悩みなどについて納得がいくまで話しをするという特徴がある。

新たな試みであるため、設置している病院によってシステムが違う。 受診前にあらかじめ問い合わせをしておいたほうがよい。

患者として注意すべき点

どのような病気の治療においても、すべて医師任せにすることなく、『病気を治すのは自分白身だ』という気持ちを持つことが大切である。

信頼できる医師を普段から積極的に探す。

自分との相性がよく、何でも相談できる医師かどうかを確かめながら受診する。

自分の病状や病歴を正確に伝える。

医師とのコミュニケーションを上手にとるためには、事前の準備が必要である。 例えば、病状や病歴、医師への質問などはメモにまとめておくとよい。

また、婦人科の受診には、基礎体温表などを持参すると、とても役立つ。

疑問や不安は気後れせず、率直に質問する。

診察の際、医師からの説明を受けたにもかかわらず、疑問や不安が出てくることが多いはず。 そんなときは積極的に質問をし、きちんと納得してから治療に取り組む。

実際に受診した人から病院の情報を集める。

自分に合っている病院かどうかの判断は、見かけだけでできるものではない。 実際に受診をした人の体験談を問くのが最良の方法と言える。

集めた情報の中から、さらに自分に合っている病院を選んで受診することを心がける。

これらのことに注意しながら医師との信頼関係を築き、納得のいく治療を受けられるよう、患者の側が病院をうまく利用していくことが大切である。

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